部活もサークルも辞めたければ辞めてしまおう

4月になった。
おそらく新入生は様々な団体の新入生歓迎イベントへ足を運び、時に飲酒を強要されることだろう。
そのような際はぜひ積極的に110番通報をしていただきたい。

各団体は新入生を自らの人的資源として獲得するために大盤振る舞いをする。その資金源は2月や3月に部員たちがせっせとアルバイトをして稼いだ給料だ。
入ってくれるか分からない新入生の飲食代を肩代わりするために部員たちが汗水垂らして働いていたと思うと、実になんとも言えない気分になる。
さて、団体に入った新入生が同じメンバーのまま卒業を迎えることなど、まずない。
基本的に途中でメンバーは辞めていく。

しかし、運動系団体を中心に「辞めさせない」方法が取られる。処遇改善や業務改善など、メンバーのロイヤルティ向上に繋がるものであれば良いのだが、「辞めさせない」方法の主なものは「辞めることを認めない」という極めてブラックなものだ。
もっとも、本来は辞めることに承認を得る必要はない。

実際のところ、”承認を得ずに辞めた”からといってどうなるのか。拉致されて練習会場まで連れて行かれ、強制的に練習に参加させられるというわけではあるまい。(というかそれは立派な刑事事件である)
結局、「認めない」といっても、彼らが勝手に吠えているだけである。気兼ねなく辞めて、活動に参加せず、部費も納めなければ良いのだ。勝手にフェードアウトしてしまえば、いつか彼らも諦める
そもそも、東京六大学加盟大学や体育大学ならともかく、さして運動部に力を入れていない学習院大学の体育会系に所属していたからといって、そこまで大きなメリットがあるわけではない

だから、辞めたいなら辞めてしまおう
「続けるメリット」は基本的に小さいのだから、「辞められないストレス」が大きければ簡単に辞めてしまえば良いのだ。
え、……運動部をやっていないと就職活動の際に心配?
スポーツ選手としての採用ならともかく、企業は「大学で運動部にいるから」採用するわけではない。
「企業にとって将来の戦力になりそうだから」採用するのである。したがって、「戦力になりそう」と企業に感じてもらえる要素は「運動部にいること」とは限らない。

大手企業でもベンチャー企業でも、インターンとして門を叩くのも良いだろう。あるいはTOEICのスコアやプログラミング能力などの技術を磨くのも良い。極端な話、公認会計士に合格してしまえば、もう大学名も部活も関係なく、初任給が約30万円の監査法人に入ることだってできる。
そもそも、雇用が流動化して「終身雇用」が崩壊した現代において、新卒で入社した起業に定年までいるとも限らない。すると、新卒のみに絞って考えるのではなく、その後の転職を視野に入れておいても良いだろう。(ただし、短期で転職を繰り返す”ジョブホッパー”にはならないことを推奨する)

何が言いたいかというと、部活やサークルに固執する理由はない
だから、辞めたければ辞めて、より有意義だと考えられる活動に「時間」や「資金」といった資源を振り分けたほうが良い。
もちろん、部活が有意義だと思うのなら、それを続けるのも良いだろう。そこで培った人脈や経験が将来に役立つ可能性ももちろんある。
……ただ、それで最初から辞めるような人は、おそらく悩まないだろう。
悩んでしまう人はきっと、きちんと手続や承認といったフローを経て、辞めたいと思ってしまう。
その際は大学当局に相談してしまえば良い。学生課のオフィスに行って「○○部にいるのだけど辞めさせてくれない」と相談するのだ。おそらく「認めない」と拒んでいた部活やサークルの先輩たちとの交渉も、驚くほどスムーズに進むことだろう。
「そこまででもないなあ」と思うなら、私に相談してくれるのでも良い。自分も同じように悩み、実際に辞めた身だ。あるいは他の悩んできた友人を支援してきた経験もある。
この記事の一番下に問い合わせフォームがあるから、そこからメッセージを送ってくれれば、いつでも相談に乗ろう。もちろん、相談に関しては秘密厳守を徹底する。

 

最後に、各団体に申し上げたい。
「新入生が辞める」のは、その新入生に問題があるからではない。
もちろん「相性」や「運」といった要素もある。こればかりは仕方がない。
しかし、入部前の説明不足や違法行為・ハラスメント行為に起因するものも多い。
辞めていく新入生が多いのなら、自らの活動や行動を見直し、改善を図るべきだ。
「OB・OGがうるさい」「伝統だから」と思考停止して、改善から逃げるのは実に簡単だ。小学生でもできる。

しかし、自分の団体を本当に良くしたいのなら、OB・OGを説得したり、伝統にメスを入れたりといった徹底的な改善策が必要だろう。
邪な言い方をするのもいささか気が引けるが、そのような「業務改善」や「運営管理」の努力と経験が、必ず実を結ぶときが来るはずだ。
それは就職活動かもしれないし転職活動かもしれない。あるいは実際のビジネスにおいてかもしれない。

 

ただ、信じてチャレンジしよう。